仕事に感情はいらない説

現在就活をしている大学生です。
先日、最終面接で社長さんとお話ししたのですが私の人生や考え、持っていた価値観に関することをズゲズゲと批判されてショックのあまり、泣いてしまいました。
面接の後、人事の方から「感受性が強すぎるのは弱さだから治していかないとね」と言われました。
確かに感受性が強いのは仕事に悪い影響を及ぼす場面もあると思うものの、〝感受性=悪いもの〟のように捉えられているのが納得できません。
感受性についてどう考えていますか?




もし感情のいらない仕事があるとするのならば、それは近い将来AIに奪われてしまう仕事なので、先のことを考えるのなら違う仕事を探した方がいいんじゃないかなと思います。

そもそも仕事に感情はいらない説って、
『思考を止めて空気に従え』という日本旧来のブラックスタイルのひとつです。

僕も若かりし頃は、これを上手く使い、ある意味恐怖圧でマネジメントしていました。
イヤなことでもイヤとは言わせないための洗脳手段。

今までは、都合の良い人材を作るために『仕事に感情はいらない』と言われてきたわけですねぇ。


でも感情なんてどんなに鍛錬してもなくなるものではありません。
表現を禁じられた感情は自分の中で抑圧するしか術はなくなり、弱者は我慢することしかできない黒い環境になってしまうということです。

『人には感情がある』という絶対的な前提を否定してはいけないと思います。
大事なのは感情を禁じることではなく、その表現方法になります。

例えば…
足音で感情を表現したり、ドアを閉める音で感情を表現したり、または涙を流して感情表現するのは大人としてアウトです。
なぜならそれでは何も伝わらないから。

感情という実態のないものに形を与える手段はたったひとつ。
『言葉』で表現する以外に方法はないのです。

物に当たれば自分の言いたいことが伝わると思わないように。
涙を流せば自分の言いたいことが伝わると思わないように。
自分の感情は的確に言葉で表現するしかない。

〝愛している〟なんて、言わなくても一緒にいるなら空気でわかるだろ!

はっ?
分かりません。
言葉にしなきゃ伝わりません。


『感情の伝達やコントロール』とはまさに言葉での表現力のこと。
この質問者の課題は感受性を抑えることではなく、感受性に表現力を与えてあげること。
それが出来れば無敵です。
仕事も人間関係も、そして所得も上手くいく。

その様に感じます。

今ここにある全て

《船越 誠 home page》人が人生で最も必要としているのは、自分の可能性を引き出してくれる人との出会いです。そして、人生において最も有意義な経験の1つは誰かの能力を引き出す存在になることの様に思います。そんな理念の元、ビジネスを通してチームビルディング・個人コンサルにて理念を実現しております。 (株)attitude 代表取締役/人財コンサル/飲食業/アパレル