人は時間に対するモノサシを3つ持っていて、どこにどう時間を使うかは、そのうちのいずれか1つのモノサシを使って決めている。
1・気分のモノサシ
(気分が乗るかどうか)
2・緊急のモノサシ
(締め切りが近いかどうか。急がないといけないことかどうか)
3・重要のモノサシ
(大切なことかどうか。後で大きな影響をもたらすことかどうか。)
そしてどのモノサシを使っているかによって、時間の使い方も4種類に分かれます。
①【気分は良いが、重要ではないこと】
どうでもいい事をしたり、なにも考えずに時間を過ごしている。後から振り返って「なにも出来なかった」と悔やまれる。気分のモノサシを使いすぎると、行動は「いかに早く気持ちよくなれるか」に支配されてしまう。このことばかり続けていると、自分のことが嫌になる。
②【重要ではないが、緊急なこと】
人から頼まれた事をやっている時間。あれやってこれやってと、追加された「やるべきこと」を処理している。忙しいと感じているけど、必要とされている内容と自分の能力とはあまり関係がない。ここに時間を使いすぎると、他人の顔色を伺ったり、振り回される様になる。「断るのは気が引ける」というのが一番のトラップ。目先の痛みを避けられる代わりに、長い目で見ればとんでもない代償を払わされることになる。
③【緊急なことで、重要なこと】
やらないと大変なことになる。今すぐ取り組まなければならない。自分にしか対応できないことに使っている時間。例えば、担当しているお客様からのクレームに対応する。やめたいと言い出した部下を説得する。病気で倒れた身内を看病するなどの事態に対応するといったことだ。そこに出来るだけ時間を使わないと自分の居場所や地位が危うくなる。だから、やる・やらないという選択の余地はない。
④【重要なことであり、緊急ではないこと】
別に今やる必要はない。でも、自分が心から大切なことだと思うことに使う時間。
家族との時間、自己成長の時間、未来の顧客作りのための時間、部下の話に耳を傾けること、未来を計画することなど。そういう時間をどれだけ多く割けるかが、人生の大きな目的だとも言える。コツコツ使えば使うほど、未来をデザインすることにもなる。
人生の鍵は「重要のモノサシ」にある。
大切なことをしなくても、忙しく一日を過ごせば、「仕事をした気」になったりします。
時間とは感情そのものです。
「忙しい気がする」というように、感情で時間は決まっています。
「時間がないからできない」ではなく、
「やらないから時間がない」のです。
これがタイムマネジメントの本質かと思います。
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