職場を辞めるときの話をしようと思います。
例えば…
実は、「どう生きるか」ということは「どう死ぬか」ということに等しい。
人間の死二種類(「肉体の死」と「存在の死」)についてはすでに御存知のことと思いますが、もう一度説明すると「存在の死」とはその人が存在したことを誰もが忘れてしまったときに生じます。
だから、釈迦もキリストもマホメットもプラトンも芥川龍之介も、まだ死んでいない。
存在を忘れられないういちは、その人は「死んでいない」。
そうしたら、「どう生きるか」は、「どう死ぬか」(死)を考えることで、答えが出るわけです。
同様に、「辞める」ことを考えたとき、初めて「勤める」ことの意味が分かるのかもしれません。
どんな会社に勤めても何度かは、そして誰でも、「辞めたい」と思うことがあるでしょう。
そのときに、「喧嘩別れ」をするのはやめたほうがいい。
「喧嘩別れ」をして辞めた人は、必ず次の職場でも「喧嘩別れ」をします。
喧嘩が早いか遅いかだけで、「喧嘩別れ」をする人は永久に(どこの会社・職場でも)「喧嘩別れ」を続ける…。
「今の仕事が、会社が、人が気に入らない」という人は、何ヵ所も会社を変わっている人が多いのですが、そこに気付く必要があります。
「転職するな」「転職を考えるな」というのではありません。
ある会社に勤めているうちに、あるいは社会人として生きて行くうちに、自分が見え、意外な自分の才能に気付き、新しい方向や分野が見える、ということがあります。
そういう積極的で前向きで前進的な動機なら、「辞める」ことも「転職する」ことも勧めたいくらいです。
しかし、「喧嘩別れ」して辞めるのはやめたほうがいい。
最初と最後。
特に「最後」は大切にしたほうがいい。
家族と同じかそれ以上の長い時間をともに過ごしてきた仲間なのですから、貴方が何をどう言おうがその仲間があなたを知らないわけがありませんから。
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