出世するため、お金のため、モテるため、美味しい食事やワインを楽しむために、人生をまるまる仕事に捧げる上司を見て、
「自分はこうはなれない」
「自分はこうはなりたくない」
と思ったことはないでしょうか?
やる気がないわけではないけれど、そんな上司のようなモチベーションは自分にはない。
かといって、なんのためなら頑張れるか、分からない。
そんなことを思ったことはないですか?
実は、「なんのために頑張るか?」という
働くための価値観、つまりモチベーションが世代ごとを境に大きく変わってきています。
僕の親世代、ないし団塊世代より10年以上も上の世代は、戦後の何もなかったころに、
欲望と共に成功に向かって駆け抜けました。
お金を稼ぎたい…
広い家を建てたい…
いいクルマを買いたい…
きれいな女性を抱きたい…
欲望への飢餓感と上昇志向と共に成り上がっていきました。
ないものを、いかに埋めるか。
それが最大のモチベーションだったのです。
僕ら40代は第2次ベビーブーム世代。
ものこそ不便はありませんでしたが、やはりまだ若かりし頃の合言葉は「いい家・いい車・いい女」でした。
しかし、時代は大きくうつり、今の30代以下は僕ら世代とは全く異なる価値観を持っています。
生まれたころからすでに物や情報、何もかもが揃っていたので、物や地位などを欲して頑張る、その埋めるべき空白がそもそもないのです。
そう、あなたには生まれたときから「ないもの」がない。
だから何かが欲しいとモチベートされない。
あなたは、出世や金銭的な成功というニンジンを目の前にぶら下げられても走らない。
だからといって本当にあなたには欲望やモチベーションがないのでしょうか?
僕は職業柄、以前も今も10代〜20代の人達と仕事が出来る環境に身を置いています。
自分が若かりし頃は同年代なのである意味当然ですが、今もなお10代〜20代の子達と仕事が出来る環境に居れる事は、本当に有り難く感じております。
今の世代のモチベーションは「家庭」「友人」「自分」という、「小さくて身近な枠」で作り上げられています。
なぜなら、上の世代がある程度社会を作り上げてしまったので、今の世代は「すでに作り上げられた社会」の上に立たされているからです。
「大きな枠」はもはや変えようがないから、「小さくて身近な枠」を大切に生きていく。
しかしながら、働き方のルールだけが変わらないから、もう何かを建てる余白は残っていないのに、上の世代からは「これを持って戦え!」と、とりあえず古臭いトンカチを持たされる。
そんな、とんちんかんなズレの中、生きている様に感じます。
今の世代は、「何が楽しいの?」「何をやりたいの?」ということを常に問われ、すべて自分で決めていかなければいけない時代です。
マニュアル化された、右向け右で固定された目標に向かって歯をくいしばって頑張る人よりも、好きなことに夢中でいつも楽しそうな人のほうが、魅力的になっていく。
今は、好きなことで楽しそうに仕事をしている人のもとには、自然とお金や人が集まってくる時代になってきているのです。
「今の世代」は、決められた目標に対してただ邁進してきた上の世代とは、戦う理由が違うということです。
そして、まさに「これをやれば成功する」という黄金律がない時代の今だからこそ、自分だけにしかできないことを突き詰め、楽しみをお金に換えていくことができる「今の世代」は強いのです。
あなたの心と身体のなかにも、まだ目覚めきっていない無数の可能性がざくざく眠っているはずです。
どんな人の中にも、その芽は眠っています。
あとはそれをいかに見つけ、どんな嵐がきても、まっすぐ成長させていけるかどうかです。
10代を中心に大人気のSNS「スナップチャット」を立ち上げた社長は、開発当時はまだ22歳でした。
アメリカでは10代や20代から会社を立ち上げ、成功して莫大な資産を築いている起業家が多くいる。
それは例えば…
Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグは20歳で創業し、現在の推定資産額は約4兆円。
Instagramを創業したのは当時27歳だったケビン・シストロム。わずか8週間で開発したというが、その総資産は約400億円。
YouTubeを創設したのは当時28歳のチャド・ハーリー。株をGoogleに売却し、資産は約400億円。
10年後の日本は今の10代〜20代が担います。
10年後の日本のために、
「今の世代」こそが希望です。
あなたこそが、この変化の時代、
特にAIによって仕事がなくなっていく、
これからの時代のなかで希望の世代であるということです。
僕はそんな10代〜20代の若手の人生観を刺激し、心から応援できる大人でありたい。
自分のこれからの生き様を考えたとき、
僕はその様に希望する。
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