人の脳はほんの少しの「あいまいさ」をとることで、「自分が動くことのできるスペース」を獲得します。
こんな実験があります。
ある教科書を2種類の表現で書きました。
1つ目は、「〜である」「〜だった」という表現。
たとえば「鎌倉幕府は、1192年に源頼朝によってつくられた」
もう1つは、あえて曖昧にした表現。「〜らしい」「ということもある」。
「鎌倉幕府は、1192年に源頼朝によってつくられたらしい」
さて、どちらの教科書で勉強した人が、内容をより把握しているでしょうか?
内容の把握には、どちらも違いがありませんでした。
では何が違ったのか?
それは、
「内容をどう活かすか」という点と、
「内容に対してどのような気持ちか」という肯定的な気分が、曖昧な教科書で学んだ人の方がとても高かったのです。
これは私たちにとって、とても大切なこと。
世界は、あいまいだからこそ、私たちが未来を創りだすことができるのです。
将来が、わからないからこそ、私たちはワクワクすることができるのです。
正しさを追い求めると、あなたの頭は窮屈になっていく。
曖昧さを受け入れると、あなたの創造性が解き放たれていく。
幸せなことに、世界は曖昧ですし、未来は不確定。
人は、あいまいさと、不確定を受け入れたとき、本当の力が目覚めるのです。
今、置かれている状況は、
トラブルかもしれないし、チャンスかもしれない。どちらでもあって、どちらでもないということ。仏教ではこれを「空」といいます。
人生なんて結局は「空」です。
だとしたならば、今自分は何を。
人は自身の認識の世界を生きています。
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