返報性の原理

ちょっと調子がよくなるとほとんどの人が、自分は優秀だと誤解しはじめます。

僕も他人事ではありません。

しかし、「自分はデキる」と思っている人間に、本当にデキる人はいないし、
「自分は優秀だ」と考えている人間に、本当に優秀な人がいたためしはありません。

自己満足は、未来へ進む力を奪います。
本当にデキる人間、本当に優秀な人間は、
間違いなく「自分はまだまだである」と思っています。
謙虚だからではありません。
いつも未来の目標に向いていて、それと現在の自分を比べているので、
「まだまだ」としか思えないのです。

志の低い人間ほど、すぐ図に乗ります。
志が低いから、すぐ舞いあがる。
大成功者から見れば、成功どころか失敗でしかないレベルなのに、
なぜかいい気になり、思いあがり、
「自分はデキる人間だ」「優秀だ」などとカン違いしはじめるのです。

残念ながら、今の日本はそんな人間ばかりです。

調子に乗り、勢いづいている人のところへは、人が寄ってきます。
勢いよく流れる川が、まわりの水を集め、しだいに大河になるのと同じです。
人は勢いのあるものが大好きで、未来に向かって勢いよく流れているものに魅力を感じ、
本能的にそこに集まります。

人は未来のイメージが欲しいのです。

人が集まるということは、チャンスや才能が集まるということであり、
イヤでもツキや運が寄ってくるということです。
1人では、絶対に勢いには乗れません。
調子にのって勢いづくには、未来のイメージを分かち合い、支えてくれる仲間が必要です。

一方、図に乗るには1人でも十分です。
というより、1人でなければ、図には乗れません。
そのうえ図に乗っていると、まわりの反感をかい、嫌われ、
だんだんひとりぼっちになっていきます。
孤独ほど人の運勢を悪くするものはありません。

このことをぜひ覚えておいてほしいのですが、
「孤独なのにツイている」「ひとりぼっちなのに運がある」
そういう人を私は1人も知りません。


「返報性の法則」
他人を疎んじていると、必ず他人に疎んじられ、
お金を軽んじていると、必ずお金に軽んじられ、
健康を無視していると、必ず健康にも無視される。

逆に他人を大切にする人は、人間関係に恵まれ、
お金を大切にする人は、お金に恵まれ、
健康を大切にする人は、健康に恵まれるようになる。
雑巾だって大切に使えば、長持ちしてくれます。
この返報性の法則をしっかり理解し、大切なものを大切にしてさえいれば、
どんなに不幸になりたいと思っても、そうそう簡単に不幸にしてくれません。


人は、未来感を持つ会社や人に魅かれる。
未来感という未来のイメージだ。
反対に過去のことばかり言っている会社や人には、人は寄りつかない。

未来へのイメージを持つからこそ、そこに希望があり、夢がある。
未来を大切にする人は、未来から大切にされる。
過去を大切にする人は、過去に生きることになる。
過去に生きる人は、愚痴や、泣き言や、不平不満が多い。

いくつになっても、未来に好奇心を持ち、未来を大切にする自分でありながら、
人生で1番大切なものを1番大切に出来る自分でありたい。

その様に感じます。


今ここにある全て

《船越 誠 home page》人が人生で最も必要としているのは、自分の可能性を引き出してくれる人との出会いです。そして、人生において最も有意義な経験の1つは誰かの能力を引き出す存在になることの様に思います。そんな理念の元、ビジネスを通してチームビルディング・個人コンサルにて理念を実現しております。 (株)attitude 代表取締役/人財コンサル/飲食業/アパレル