人に影響を与える5つの鍵について
【鍵1】
「問題ではなく機会にフォーカスする」
周りのひとの「問題」ばかり探しているひとと、周りのひとにある「機会」に注目しているひととでは、結果が全然違います。
残念ながら「問題・課題」をクリアしても、
それが「ゴールの実現・ビジョンの実現」につながるとは限らないのです。
影響力をあたえる鍵は、
「問題ではなく、機会にフォーカスすること」です。
あなたが関わるひとたちには、どんな機会があるのか?
「仕事が遅れてる!」ではなく、
「もっと上手に仕事ができる機会がある」とみる。
「契約が取れていない」ではなく、
「新しく計画やコミュニケーションを学ぶ機会がある」とみる。
すると、自然と次に取り組むことが見えてきます。
やってみると、いかに私たちが日頃「問題」にフォーカスしているかに驚くかもしれません。「機会にフォーカスする」ということが、影響力の源泉の1つです。
【鍵2】
「相手が本当に望む姿にフォーカスをする」
人と関わるときに、「あなたが相手になにを望むか」にどうしても向きがちです。
しかし、自分に置き換えて頂ければすぐわかりますが、人は「相手の願望や欲求を押し付けられる」ことは好みません。
ひとが最も力を発揮するのは、自分の望むものに向かうときです。
ですから、影響を与えるためには、「相手が望むこと」を明らかにしましょう。
「どうしたい?なにが望み?」と聞けば、
「収入を増やしたい」「もっと休みが欲しい」などなど…
言葉では望むことがいろいろ出てくるかもしれません。
でも、リーダーの1つの仕事は、相手が「本当に望むもの」を明らかにすることです。
収入を増やすことで、本当はなにを望んでいるんだろう?
休みを得ることで、本当はなにを望んでいるんだろう?
あえてわかりやすくいえば、そこに目を向けて耳を傾けるのが、リーダーの仕事です。
相手の本音が出てくるために、
絶対に必要なのは「安心感」です。
それが次の鍵です。
【鍵3】
「ジャッジした瞬間に影響力は失われる」
世の中は「ジャッジ」にあふれています。
ジャッジとは「勝手な決めつけ」です。
「あの人はこういう人だ」
「あれはダメだ」
「この人はもう成長しない」etc.
こうしたジャッジは、影響力が失われます。
そして、ジャッジに対して、もっとも抵抗力がないのが「本音」です。
「相手が望むものが出てこない場合はどうしたらいいんですか?
どんな質問をすればいいですか?
望むものがないなんてダメじゃないですか!」
こんな相談はよく頂きます。
ポイントは「質問の仕方」にあるのではなく、attitude(在り方)です。
「ジャッジをする人」には、ひとは弱さを見せられません。
本音を出さないし、建前でしか会話をしないし、警戒しています。
「この人はジャッジをしない」とわかると、ひとは安心感を抱きます。
すると、普段は言わないようなことを話すようになるのです。
【鍵4】
「たくさん質問をする」
「ジャッジしていないかどうか」はとても曖昧な基準です。
しかし、確かなのは、決めつけていると、
すぐに結論を出したがります。
ポイントは「相手の頭のなかにあるのと同じ絵をみる」ことです。
つい最近、うちのスタッフが京都に行ってきました!とお土産を頂きましたが、
「京都に行った」と言っても、
自分は「お寺」をイメージしているかもしれませんが、他者は「食事」をイメージしているかもしれません。
ひとはみんな「自分のイメージ」にもとづいて会話します。
このまま会話が進めば、お互いが違う方向に向かい、きっと「なんだか質の低い時間だった」となって終わるでしょう。
押さえておきたいのは、
「お互いが同じイメージを共有していると信頼感がアップする」のです。
「あ〜この人の頭のなかはこういうイメージがあるんだな」とわかるまで、
明確にする質問をしていきましょう。
【鍵5】
「相手の意図」を疑わない。
これが最も基本的なことであり、決して破ってはいけないルールです。
「相手は常にプラスの意図がある」ということ。
すごく分かりやすくいえば「悪気があると思わない」ということです。
どれだけネガティブに見えることでも、
〝すべての行動には、必ず何かしらのプラス意図がある”
このスタンスで関わることを忘れないでください。
これが人に影響を与える、変化の最重要原則です。
一つでもヒントになったら幸いです。
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